今日は肩甲骨はがしについてです。
先日、結婚式前のクライアント様がご来院頂きました。
お悩みは背中が開いたドレスを着るので綺麗に肩甲骨が見えるようにとの事でした。
結婚式前はこのようなお悩みをもっている方も多いのではないでしょうか。
という事で今日は肩甲骨についてです。
肩甲骨って、どんなパーツ?
肩甲骨とは、背面部にある一対の三角形状をした骨のこと。
人間の胸部には、体幹と上肢(腕と手)とで構成される「肩甲帯」があります。
腕を上下、前後左右に大きく動かせることからも分かるように、肩甲帯は身体の中でも可動域が広いパーツのひとつです。
肩甲帯を構成している2組の骨が、「肩甲骨」と「鎖骨」になります。
肩甲骨と鎖骨は外側の端で繫がり、胸郭の上にゆったりとかぶさります。肩甲帯がよく動くのは、これらの骨が胴体のほかの部分との繫がりが薄く、独立した構造になっているから。肩甲骨は鎖骨を介して体幹と繫がっていますが、その肩甲骨を支えているのは大小さまざまな34の筋肉で、肩甲骨そのものは背中から浮いたような状態になっています。
肩甲骨を支える筋肉は背骨や肋骨、上腕、首、骨盤などにも繋がっています。
ですから肩甲骨周りの動きが悪くなると様々な影響はあちこちに出てきます。
原因として多いのが、PCやスマホです。
肩甲骨は本来背中の上部、胸の真後ろに位置し、自由に動くのが理想的です。しかしデスクワークやパソコン作業、スマホの操作などを長時間行っていると猫背になりやすく、肩甲骨が横に広がってしまいます。
また重い荷物をいつも同じ側で持ったり、どちらか片方の足に重心をかけて立つクセがある人は、身体が左右非対称に歪んでいて、肩甲骨も左右で高さがズレてしまっている場合があります。肩甲骨周りに影響を及ぼすのは、身体的なクセだけではありません。心的ストレスが溜まってくると、肩が内側に入り背中が丸まってしまうため、肩甲骨がハの字に広がって胸の中心が閉じている状態に。この姿勢が続くと呼吸も浅くなって内臓が圧迫されるため、胃腸の不調や便秘を起こしやすくなります。
このようにゆがみが生じた状態で肩甲骨周辺の筋肉が硬直すると、肩周りの動きが悪くなって肩こりや頭痛を招き、ひどくなると耳鳴りやめまい、さらに悪化すれば自律神経失調症を引き起こす可能性もあります。これが、いわゆる“肩甲骨が背中に張り付いている”状態です。
背中に張り付いた肩甲骨をほぐすには、まず、肩甲骨周りの筋肉の過緊張をゆるめてあげることが大事です。肩甲骨周りの筋肉がほぐれると、肩や胸がスッと開いてデコルテにスッキリしたラインが生まれ、姿勢が格段によくなります。また血行がよくなるため、代謝が良くなり、顔色や冷え、むくみの解消にも繋がります。