ストレートネックという言葉を聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。
ストレートネックは肩こりだけでなく首こりや頭痛、眼精疲労、めまい、吐き気、そして時には顎関節症や側弯症などを引き起こす事もあります。
ストレートネックは近年急激に増えており、その原因の1つがスマートフォンの使い過ぎと言われています。
スマホが普及するとともにストレートネックの言葉もメディア・雑誌に多く取り上げられるようにもなりました。
スマホ操作はもう日常生活の一部だと思います。
現代は仕事でもPCを使う事も多いので、よりストレートネックになる可能性が高くなります。
ではなぜスマホが悪いのか。
肩こり・首こり、頭痛がひどい方はもちろん、スマホを使っている人なら今は無症状でもストレートネックを疑った方がいいかもしれません。というのも、スマホの操作姿勢にストレートネックになりうる原因があるのです。
スマホを持つ手は体の前方下方向にあるため、それを見るために自然と頭部は肩口よりも前に突き出ます。それが首へのダメージとなり、様々な症状に繋がります。
本来、首の骨は重たい頭部の衝撃を吸収するために緩やかに前弯のカーブを描いています。頭部の重さはボーリングの球ほどの重量があるので、頭が前に突き出ると頸椎の前弯カーブが損なわれ、頸部がストレートになります。
頭の重さがダイレクトに首や肩周りへの負荷となることになります。
首の骨が正常な位置にあれば血液はスムーズに流れますが、ストレートネックの状態だと、血液の流れ道、気の流れ道に負担がかかり、気血の巡りが悪くなります。その結果、肩こり・首こりや冷え、イライラや不眠など、様々な不調につながってしまいます。
1度セルフチェックを!
頭部と骨盤は24個の骨でなる脊柱とよばれるもので支えられています。脊柱の首部分、背中部分、腰部分からなり、それぞれS字カーブを描くようにして、重い頭部と骨盤との間を支えています。脊柱は前に倒れますし、後ろにも反れます。さらに左右に傾き、回旋も行える万能な動きができるためにカラダはあらゆる姿勢がとれるわけなのです。
頭部と骨盤がリンクしていることはご存知でしょうか?頭部が前へうなずけば脊柱がその流れを伝えるため骨盤は後ろに傾きます。いわゆる猫背姿勢です。頭部が後ろに反り返れば骨盤は前にうなずきます。こちらは反り腰姿勢ですね。
動きは骨盤からでも同様の姿勢を形作ります。つまり、スマホを見る姿勢(猫背姿勢)を骨盤から整えてあげれば、頭部の傾きも矯正されるというわけです。現代の日本人は椅子に座っている時間が長いと言われています。その座り姿勢の骨盤の傾きに意識し、積み木を積み上げるように下から整える意識が大事です。
座り姿勢で骨盤の傾きをチェックするポイントは坐骨の感覚です。椅子にお尻のお肉で座っていると骨盤のかかと部分である坐骨への感覚がわかりません。お尻のお肉を後ろに手で搔き出すようにして坐骨を座面に突き刺すように座ると、自然と骨盤が立つように座れます。
座高をできるだけ高くするようなイメージをしましょう。坐骨を意識して、座ることで腹筋と背筋の深部に自然と力が入るため、脊柱が本来のS字カーブを取り戻し、頭部は骨盤の真上にセットされやすくなりませんか?
植木鉢のお花をイメージしてみてください。風で倒れてしまった植木鉢を戻すには、花をつかんで戻すよりも、鉢から立て直した方がスムーズですよね。カラダも土台から調整をする方が無理や負担がかかりません。骨盤から整えることで自然と体幹がトレーニングされストレートネックだけでなく腰痛予防にもつながります。
ストレートネックになっているという事はイコール骨盤や背骨の歪みもあるという事です。
様々な症状に繋がる事になりますので、まずは現在の身体の状態を把握しておく事はとても大切になります。
まずは姿勢チェックから!