皆さんこんばんは。
今日は反り腰についてです。
腰痛でお悩みの方で反り腰になっている方が多くいらっしゃいます。
まずは反り腰の原因についてです。
腰は、土台である骨盤の上に、柱のように背骨が乗る構造になっています。
骨盤や背骨の周りには、腹筋や背筋をはじめとしてたくさんの筋肉があり、腰をしっかり支えながら身体を動かしたり姿勢を保ったりする役割をしています。
しかし、このバランスが崩れると、骨盤が前に傾き(骨盤前傾)腰椎は前弯、つまり腰の反りが強くなってしまうことがあります。
この骨盤前傾・腰椎前弯=反り腰が腰痛の大きな原因となります。
なぜ反り腰になるのか?
反り腰になる直接の原因は、腰椎や骨盤周囲の筋肉のバランスの崩れです。
腰を伸展させる脊柱起立筋や、股関節を屈曲させる腸腰筋、大腿直筋などが縮み、腰を屈曲させる腹直筋や、骨盤を後傾させる大殿筋、ハムストリングなどが弱まると、反り腰になります。
また、腰椎や骨盤周囲の筋肉のバランスが崩れる原因には、次のようなものがあります。
長時間のデスクワーク
体幹インナーマッスルや腹筋群の筋力低下
不良姿勢
運動不足
踵の高い靴
妊娠・産後
集中してPC作業などをしていると、イスの背もたれを使わず、無意識で腰を反らしたまま長時間作業していることがあります。
このような姿勢を長時間とっていると、腰の筋肉が緊張して腰が反り、腰痛になります。
また体幹インナーマッスルや腹筋群などお腹側の筋力が弱くなると、背中や腰の筋肉で身体を支えることになり、やはり腰の筋肉の緊張から腰が反りやすくなってしまいます。
運動不足、体幹インナーマッスルや腹筋群の筋力低下、不良姿勢には関係があります。
運動不足から体幹インナーマッスルや腹筋群が弱くなると姿勢が悪くなり、また逆に姿勢が悪いと体幹インナーマッスルや腹筋群がうまく働かずに弱っていく、というように悪循環になる場合があります。
踵の高い靴は、体幹が弱い方がはくと腰の反りを強めてしまい、腰痛の原因になることがあります。
そして当院で多いのが産後の反り腰です。
女性が妊娠してお腹が大きくなってくると、重心が前方に移動するため腰が反ります。
また腰を曲げるような動作はできなくなりますし、腹直筋など腹部の筋肉は大きく引き伸ばされてしまうため、十分に力が出なくなります。
そのため、とくにお腹が大きくなる妊娠後期に腰痛が出やすくなります。
出産後も反り腰の姿勢は多くあります。
お子さんを抱っこする際にお腹を突き出した状態で抱っこをしています。
お子さんが重くなればなるほどお腹に乗せる事から反り腰の状態となり腰痛を誘発します。
反り腰をそのままにしておくと、腰痛がいつまでも改善しませんので、腰痛緩和・姿勢の改善の為にも反り腰を治す事をお勧めします。