通常の骨盤矯正と産後の骨盤矯正との違い
通常の骨盤矯正とは?
日常生活における骨盤の歪みを正しい位置に戻すのが、通常の骨盤矯正です。
日常の動作やクセによる偏った姿勢が骨盤の歪みの大きな原因と考えられます。その他にも運動不足、内蔵疲労、ストレスなどが影響することもあります。
骨盤の歪み方は、前後・上下・左右と人によってさまざまです。
また、骨盤周辺の筋肉などの緊張をほぐして、負担のかからないように整えていく必要があります。
骨盤がどのように歪んでいるのかを確認した上で、適切な処置を行ないます。
産後の骨盤矯正とは?
妊娠や出産にともなう骨盤の開きを正すのが、産後の矯正です。
子宮が骨盤から大きくせり出す妊娠5~6ヶ月ぐらいになると、骨盤内部の圧力が高まり、徐々に骨盤上部が開き始めます。
そして、出産時の陣痛が始まると、赤ちゃんが産道を通りやすくなるよう骨盤下部が大きく広がります。
帝王切開の場合は骨盤上部が広がり、自然分娩の場合は骨盤上部、下部の両方が広がります。
このように開いた骨盤や広がった腹筋を正す(内側に締める)ことが産後の骨盤矯正の主な施術となります。
骨盤矯正をしないデメリット
骨盤が正しい位置に戻らずに歪んだ状態で固定されてしまうと、次のような悩みにつながることがあります。
①血液やリンパの詰まり
②太りやすくなる
③むくみ・セルライト
④肩こり・腰痛・頭痛
⑤婦人科系トラブル・更年期への影響
そのメカニズムは次の通りです。
骨盤が正しい位置に戻らずに歪んだ状態で固定されてしまうと、骨盤周辺の筋肉は硬くなり、血液やリンパの流れが悪くなるといわれています。
血液やリンパの流れが悪くなると、新陳代謝が低下し、脂肪の燃焼がうまくいかなくなってしまうため、太りやすくなると考えられます。
さらに、老廃物が蓄積されることで、むくみやセルライト、肩こりや腰痛、頭痛の原因にもなることもあるとされています。
また、骨盤は、背骨や頭蓋骨といった上半身と下半身をつなぐ、身体の土台になる部分です。
そのため、骨盤の歪みは背骨の歪みにもつながり、内臓などにも影響が出やすくなってしまうといわれています。
その結果、不妊などの婦人科系トラブルや更年期に与える影響も非常に大きくなると心配されています。
このように、骨盤を正しい位置に戻さないことによる体の不調は、連鎖的にさまざまな悩みにつながります。
ここに挙げた以外にも、耳鳴り、肌荒れ、目の疲れ、倦怠感、便秘、下痢、胃腸不良、気管支炎、喘息(ぜんそく)、手足のしびれ、関節痛、冷え性、不眠症、貧血、めまい、肥満、痩せすぎ(過食症・拒食症)、自律神経の乱れなど、多くの悩みの原因に骨盤のゆがみが関係していることがあるといわれています。
いま自覚症状がなくても、将来的に大きな問題になる可能性はありますので早期のケアをお勧めします。
骨盤を正しい位置に戻すことで、内蔵も正常な位置で機能し、疲れにくく、痩せやすい体質に改善することができるとされています。
骨盤が正常な可動範囲で動くことで、骨盤周りの筋肉の血行が良くなるため、基礎代謝が上がり、痩せやすい体になると考えられているのです。
その他にも、血液やリンパの流れがよくなることで肌は明るくなり、代謝が上がることで肌のキメも整うことが期待できます。
産後という身体の大きな変化の時期を上手に利用することで、女性は体を整え、体質を改善して、産前よりも健康に、より美しくなることも可能なのです。
産後矯正を受けようかと迷われている方、一度ご相談ください(^^♪