皆さんこんばんは。
今日は身体の可動域についてのお話しです。
日々、ご自身の身体の状態を把握しておくことで、病気や痛みや疲れなどを早期発見に繋がります。
その為可動域を知っておく事はとても大切です。
それではまず初めに身体の仕組みについてです。
人体の骨格は206個の骨から成り立っています。
それらには、頭蓋(23個)、脊柱(32個)、胸郭(25個)などの軸になる骨格によって 体腔(たいこう)を胸(循環器系)や腹(消化器系)などに作り 器官の保護、生命の維持にあたります。
それと、上肢(62個)や下肢(62個)のように、 筋肉がそれぞれの骨に付着し、その付近の関節に動きを与えるものとがあります。
要するに、背骨(脊柱)のように軸になる骨格と、腕や脚のように運動機能を担う骨格の2種類が あるということなのです。
さて、その血行障害に大きく関わってくるのが実は筋肉で、主に骨格筋と呼ばれるものです。役割として
○身体を動かす
○姿勢の保持
○関節の安定
○熱の発生
○衝撃の吸収
○血管・臓器の保護
と主にはこれらがあります。
何故なら、現実に様々な症状や病気で悩んでいる方、苦しんでいる方の 多くは、その筋肉が不足している方が多く、筋肉も硬い方が多いです。 この場合も全身に血液が上手く行き渡るはずもなく、 血行障害の悪の原因となります。
その骨格筋は体重の40%以上を 占めているので絶対に無視できません。
勿論、これには個人差があります。 つまり体脂肪率が30%も占めている人の場合は他の組織の割合は当然少ないことになります。
また、この骨格筋と内臓筋は相互関係にあります。 直接、内臓筋を鍛えることは不可能と言われています。しかし、実は骨格筋を鍛えることで、 一番最初に内臓筋の筋量が増えると言われています。 つまり、一般的に胃腸が弱い人の場合も外側の骨格筋を鍛えることによって 胃腸まで鍛えられて強くなる可能性も十分にあります。
その逆もあります。例えば、 「胃が痛い」「お腹が痛い」「息(肺)が苦しい」などや、 女性の場合「生理痛」などの痛みや症状でも、 筋肉(骨格筋)の疲労を取ってあげることで 意外と簡単に痛みや症状を緩和は勿論、取り除くことまで出来てしまいます。
硬くなった筋肉のせいで身体にある大小の多くの関節に動きの制限が起こります。 そのため、血行障害や神経障害も起こり、痛みや違和感として感じます。
人間が健康を害するのは血行障害が主で、それらの原因の多くは、 筋肉、関節の硬さが大きく関係します。
人間は、年を取るごとにどんどん身体は硬くなります。 それに比例するように様々な症状や病気が起こります。 つまり、身体が硬くなるということは良くないことの方が多いのです。
全ての病気や不調、痛みが筋肉、関節だとは言いませんが、健康な方ほど身体の可動域や血行も良好です。
ご自身の身体の状態を常に把握しておく事で変化に気付きやすく早期対処にも繋がりますので、まずは日々ご自身の身体に興味を持ち少しずつケアを心掛け下さい。