今回は基礎代謝についてです。
ダイエットをしている方や、冷えやむくみで基礎代謝を上げたいと思っている方は多いかと思います。
そこで今日は基礎代謝の低下が身体にもたらす影響についてのお話しです。
基礎代謝が低いと何が身体に悪いのか。
代謝が良い、悪い、という言葉を私たちはよく使いますが、この代謝という言葉はエネルギーや栄養素の利用効率とも置き換えられます。
基礎代謝の高い体とは、摂った栄養素をしっかり利用できる体のことです。
逆に基礎代謝の低い体とは、摂った栄養素を利用しづらい、つまり、カロリーを消費しづらい体ともいえます。
基礎代謝の低下により 消費カロリーより摂取カロリーが高い状態に陥りやすく、この状態は当然太ってしまいます。
基礎代謝が低いと1日の消費カロリーが減ってしまい、太る事に繋がります。
代謝が悪くなると
1代謝の低下によって体温が下がると、血管が収縮して血流が悪くなります。
2血液は栄養と酸素などを届ける重要な働きがあり、その働きを改善させるため 体を温めようと皮下脂肪を蓄え始めます。代謝が落ちて消費されないエネルギーが皮下脂肪の蓄積に使用されて太っていくのです。
基礎代謝が低下するということは、生きるのに使うエネルギー量が減るということでもありますが、 血管や内臓や筋肉の機能が衰えているということでもあるのです。
基礎代謝が低下することで、次のような症状につながる恐れもあります。
肌荒れ、冷え性、低血圧、低体温(平熱が35℃以下)、顔色が悪い、疲れやすい
生理不順、便秘 などの可能性がとても高くなります。
基礎代謝が低くなる原因は?
1基礎代謝は年齢とともに減少します。
ピークは10代前半であり、成長期まっただ中である小学校高学年くらいが最も基礎代謝量が高いのです。
また、年齢だけでなく性別によっても基礎代謝量は変わってきます。男性と比べて筋肉量が少ない女性は、男性よりも基礎代謝量が低いのです。
2筋肉量が減少すると基礎代謝も落ちます。
骨格筋で消費される基礎代謝の量は、全体の2割に当たります。次に多いのが、肝臓、脳での消費です。また、 その他の臓器の重量は骨格筋ほど増減することがなく、相対的に骨格筋が基礎代謝に影響しやすいと考えられています。
3不規則な食事で基礎代謝が落ちます。
食事をすると体が温かくなる経験をしたことがあると思います。これは食事誘導性熱産生というもので、内臓が消化のためにエネルギーを燃やして、体温を上げるのです。
食事を減らす無理なダイエットや、深夜の食事など不規則な食事は、体を冷やしたままにしてしまうことになるため、基礎代謝を下げてしまう事になるのです。