今日は良い姿勢についてです。
皆さんも1度や2度は親や学校の先生などに「姿勢をよくしなさい」と言われたことがある人は、多いかと思います。
姿勢が良いとは非常に重要なことです。
一流のスポーツ選手を思い浮かべると、背筋が伸びていて、姿勢がいい選手ばかりです。
スポーツ選手に限らず、何の分野でも、優秀と言われるような人は皆、姿勢がとてもよいです。
そのような方は、なぜ姿勢がよいのか?
姿勢を良くすることで、何が良くなるのかここが重要です!
まず、よい姿勢とはどんな姿勢でしょうか?
思い浮かべるのは背筋が伸びている姿勢ではないでしょうか。
理想的な姿勢とは、くるぶし、膝関節、股関節、肩、耳が地面と垂直に並ぶようにし、自然で負担のない姿勢です。
この姿勢をすると、頸椎は前弯、胸椎は後弯、腰椎は前弯をした、緩やかなS字カーブを描いている姿勢になると思います。
そうすることにより、足も背中も首もリラックスすることができます。
運動時での理想の姿勢は、筋肉や関節にかかる負荷が少なく、無理なく、効率よく力を発揮し、身体を動かせる姿勢です。
また、最適な重心を得ている姿勢でもあります。
逆に、悪い姿勢とは、肩が前に出て背中が丸まったような猫背の姿勢。
ストレートネックやスマホネックと言われる、頸椎の前弯が減少し、首が前傾している姿勢。
腰が反りすぎている姿勢。などのことを言います。
筋肉や関節にかかる負荷が多く、最適な重心を得ていない姿勢です。
僧帽筋(肩の筋肉)や首の筋肉が緊張し、肩こりの原因にもなります。
肩こりは、顔や脳への血流が悪くなるので、頭痛や、眼精疲労、視力の低下、集中力の低下などの原因にもなります。
反り腰は腰痛の原因になることもあります。
座った時に足を組んで座るのも、体を左右に歪ませる原因になるのでいい姿勢とは言えません。
理想的な座った姿勢は、骨盤を立てて、背筋を伸ばした姿勢です。
理想的な姿勢をすることによるメリットはたくさんあります。
まず挙げられるのが、呼吸がしやすくなるので呼吸機能が向上します。
それに伴い、循環機能が向上し、脳や身体への血流が増え、様々な効果につながります。
姿勢がよくなり、呼吸がしやすくなると、横隔膜が動きやすくなります。
横隔膜が動くようになると、より酸素を取り入れやすくなり、呼吸機能、循環機能がより向上するというプラスの流れを作ります。
横隔膜が動き、広がることは、内臓にも、よい影響を与えます。
また、自然で、筋肉や関節にかかる負荷が少なくなることで、全身がゆるみ、身体がリラックスします。
それにより、筋疲労が軽減します。
特に、肩こりが改善されると、脳への血流がよくなり、脳に酸素が運ばれ、脳が活性化され、集中力を高めることにもつながります。
無駄な緊張がなくなることは、内臓や血流、神経にもいい影響を与えます。
運動時に理想的な姿勢をすることは、股関節や肩甲骨の柔軟性が向上し、パワーの発揮、瞬発力の発揮、持久力の向上、等、高いパフォーマンスを発揮するためには、欠かすことができません。
それだけでなく、視野が広くなり、ものの見方が変わることによりプレーの質も変わってきます。
ここまで、理想の姿勢をするメリットを挙げてきましたが、悪い姿勢を正すことにもメリットがあります。
意識して姿勢を正すことの大きなメリットは集中力の強化になるということです。
集中力とは、能力なので、鍛えなければなかなか向上しません。
集中力のない人に、どんなに「集中しろ」と言っても、できないのは、能力が低いからです。
そのような人が、集中力を身につけたければ、集中力を強化するトレーニングをする必要があります。
そのトレーニングに適しているのが、「意識して姿勢を正す」ということです。
なぜかというと、集中力とは、無意識に行う行動を、意識的にやらないようにすることで強化されるからです。
思い出すたびに、無意識にとっている姿勢を、意識して正していけば、だんだん姿勢もよくなっていき、集中力も強化されていくということになります。
今、姿勢を正した人は、ほんの少し集中力が強化されたということです。
勉強する時も、読書をする時も、テレビを見る時も、食事をする時も、スマートフォンを操作する時も、スポーツをする時も、
いつでも姿勢を正すということで得られるメリットは、たくさんあります。
思い出すたびに、姿勢を正してみてください。