産後の患者様で尿漏れを経験した事のある方も多いのではないでしょうか?
現在、悩まれている方もおられるかと思います。
産後のお悩みで多い尿漏れについての今日はお話しです。
尿意を感じていないのにくしゃみや重いものを持つ、階段の段差、走った時など、お腹に力が入れた時に尿漏れを感じる事が多いのではないかと思います。
先日のコラムでも書きましたが、この尿漏れには骨盤底筋と呼ばれる骨盤内の筋が大きく関わっています。
この骨盤底筋が内臓をしっかり持ち上げ、固定しているために本来はお腹に力がかかっても内臓が下がらず、また尿道も閉まっています。
この骨盤底筋の働きが筋力の低下により正常に働かなくなってしまうことで尿漏れが起こってしまいます。
妊娠・出産がどう影響する?
妊娠して子宮がどんどん大きくなってくると、当然ここを支えている骨盤底筋にはとても大きな負担がかかることになります。
また経膣分娩では赤ちゃんが産道を通ってくることで骨盤底筋は引き伸ばされ、ダメージを受けてしまうことになります。またこの時に膀胱の働きをコントロールする神経も正常に働かなくなってしまうことがあります。
そのため産後は尿漏れだけでなく様々な排尿トラブルが起こる可能性があります。神経は徐々に回復していきますが、骨盤底筋の機能が戻っていない事で尿漏れに繋がります。
こんな方は尿漏れが起こりやすい!
産後の骨盤矯正でご来院頂いて患者様の声を集めました。
・2回以上の経膣分娩を経験している
・妊娠中から尿漏れに悩まされていた
・35歳を過ぎてから初めて出産した
・3,500g以上ある大きな赤ちゃんを出産した
・子宮口が十分開いてから出産するまでに5時間以上かかった
妊娠中にも骨盤底筋に負担がかかりますが、やはり大きなダメージを受けるのが出産時。帝王切開より経膣分娩で出産し、より赤ちゃんが大きく分娩に時間がかかった場合には特に注意が必要です。
妊娠し出産はお母さんの身体に大きなダメージを与えます。
尿漏れ以外にも様々なお悩みが出ているかと思います。
症状やお悩みが大きくなる前に早期の改善をお勧めします。